IKE・SUNPARKの近隣地域、東池袋・大塚・雑司が谷で長年愛されている場所と、新しい文化を生み出している場所、そこに携わる人たちの思いをご紹介しています。

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手創り市は2006年10月に始まり、今年の10月で15年目を迎える、毎月約200軒程の出店者が集まる老舗のマーケットだ。今ではかなり一般的になっているマーケットイベントだが、主催者の名倉哲さんが手創り市を立ち上げた頃は、東京でも他にあまりなかったそうだ。

大学進学を機に上京した名倉さんは、夜間学校に通い、地元密着型の八百屋さんでアルバイトをしながら、いつか自分で人が集まる場所をつくりたいというイメージを抱いていた。

それが初めて形になったのが、一軒家で始めたカフェ。飲食店という形を選んだのは、店舗の中で出来る事の自由度の高さに魅かれたから。お店のスペースを使って平面作家の展示をしたりするうちに、お店を閉めた後も違う形で、作家さんや自分で物作りをする人たちが表現できる空間をつくりたい、そんイメージが膨らんでいった。

そんなある日、休みの日に散歩で偶然、雑司が谷の路地に足を伸ばし、現在手創り市の会場になっている鬼子母神堂を発見する。雑司が谷は、池袋の駅周辺の都会的な街並みとは対照的で、昔ながらの街並みが残っている。ここでならやりたい事ができる、名倉さんは直感的にそう思った。

それから鬼子母神堂に何度も通った。当時まだ少なかったマーケットイベントのイメージを伝える事は簡単ではなかったが、企画書を持ち込み、丁寧に自分のイメージを伝える事10カ月。ついに場所を使わせてもらえることになる。14年経った今も場所を提供してくれるお寺の方とのコミュニケーンは欠かさない。

今では名倉さんの出身地である静岡でも開催している手創り市。「雑司が谷の手創り市は、東京って場所だからこその、新旧の入れ替わりがある、なにより人が新しいことにチャレンジできる場所を目指している。そして、同じ豊島区の中で新しい事が始まる事はすごくワクワクする」と語ってくれた名倉さん。IKE・SUNPARKで始まるKOTO-PORT、ファーマーズマーケットもスタートアップが街に拡がることを目指しています！

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雑司ヶ谷手創り市

住所：東京都豊島区雑司が谷３丁目１５−２０ 鬼子母神堂

開催日：月1回開催（年内はオンライン開催）。詳細は下記ウェブサイト参照

URL：http://www.tezukuriichi.com/home.html

電話：03-3956-2254

（写真提供：雑司ヶ谷手創り市）